伝えたい大英図書館のすばらしさとその魅力
ロンドンにある大英図書館はかつて大英博物館の一部だったそうですが、今は博物館から独立して少し離れた場所に建てられています。ガイドブックにはこの図書館にマグナ・カルタの原本があると紹介されています。マグナ・カルタとは13世紀に作られた憲法を書いた本で、イギリス国王の権利について決められたことで有名です。私はイギリスの憲法に興味はなかったのですが、歴史的価値のあるものが見られるせっかくの機会ですので軽い気持ちで見に行きました。
希少価値の高い書物を展示した部屋は、図書館を入って階段の左にありました。その部屋は薄暗くて近代的な図書館とはまったく違う雰囲気でした。マグナ・カルタだけが展示してあるのかと思っていたのに意外と展示品は多く、展示室は小学校の体育館ほどの広さがありました。
マグナ・カルタを見ようと探しましたが見当たりません。少し考えて、価値の高いものだから他の本と同じように展示されていないのだろうと推測し、横の小さな部屋に入りました。
思った通りそこはマグナ・カルタの部屋でした。初めて見たマグナ・カルタは大きくて厚みのある本でしたが、とても13世紀の昔に作られたとは思えないほどよい状態で保存されていました。開いてあるページをのぞき込みましたが、残念ながら装飾文字のような字で書かれていたのでまったく読めませんでした。
広い方の展示室にはビートルズの楽譜や日本の展示品ものもありました。しかし私が気に入ったのはジェーン・オースティンやブロンテ姉妹など、ビクトリア朝の作家の手書きの原稿です。そばにはヘッド・フォンがあり、耳に当てるとその本の朗読が聴けるようになっていました。美しいブリティッシュ・イングリッシュで読み上げられると、作家の息遣いが感じられるようでした。
大英図書館の希少本コーナーは思いのほか居心地がよく、イギリス文学や古い本が好きな人にはおすすめです。静かな満足感と充実感を与えてくれます。私は大英博物館よりもこちらの大英図書館が好きでした。